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一時廃止されたノキアブランドが復活

Nokiaといえばフィンランドに本社を置く日本でも人気の高いIT企業です。
1989年からはノキア・ジャパンが日本に進出しており、フィーチャーフォンでは大人気の機種が販売されていました。

しかし時代の変化によって業績に不振になったことにより、Microsoftが約72億ドルもの金額でNokiaのデバイス事業を買収しており、その直後のアナウンスとして将来的に「Nokia」ブランドの端末は廃止するとしました。

Nokiaそのものはインフラストラクチャ事業やマッピングサービス、先進技術グループといった部門は存続するので企業名は今後も持続しますが、端末ブランドとしてのNokiaは一旦廃止ということになりました。

というわけで惜しまれつつ2014年より順次廃止となったNokiaの端末ですが、2017年になり再び新端末にNokiaの名称が復活することが判明したのです。

実質的にスマートフォン市場から2年間は消失していたNokiaのブランドが復活ということもあり、かつてのNokiaファンだけでなくスマートフォン関連企業全体から大きな注目を浴びています。

販売される端末はAndroidを搭載しており「Nokia6」という名称となります。
開発はNokiaだけでなく光学機器メーカーであるZEISS(ツァイス)の共同で行われました。

光学レンズと最先端IT技術の融合による「Nokia6」

NokiaとZEISSの共同開発は過去にも行われた先例があります。
ツァイスのレンズ技術を「Carl Zeiss(カール・ツァイス)」と言いますが、この技術を盛り込んだ端末としてWindows Phoneの「Lumina」がありました。

「Nokia6」のスペックとしては、ASUSのZenFone3に使用されているSnapdragon430が搭載されておりRAM4GB、ROM64GBに5.5インチFHDディスプレイとなっています。
さらにメインカメラは1600万画素、フロントカメラ800万画素です。

既に中国市場では先行販売がされており、価格は1699元(約2万7900円)と最新スマホとしては比較的高い価格帯に据えられています。

中国でのスマホ市場では、上記と同等のスペックのスマートフォンはだいたい1万円程度で十分に購入ができるようになっているので購入はそう気軽にできるものではありません。

しかしあえて強気の価格設定にしたのは今もなお高いブランド力を持つNokiaという名称を使用していることが理由で、持っていることが一つのステータスとなります。

2年間市場から遠ざかったとはいえ、世界的なNokiaの販路は今も生きており、今後は東南アジアやインドなどの新興国を中心に販売していくことになるそうです。