社会のインフラとなっているサーバを管理する仕事
サーバーエンジニアとは、社会的なインフラとなっているWebサーバを構築・保守するための仕事です。
私達がインターネットを閲覧したり、様々なWebサービスを受けるためには、自宅や職場などからまずサーバーへアクセスする必要があります。
このサーバーを構築するのがサーバーエンジニアの仕事で、インターネットの普及により社会的インフラとして機能しているサーバーの維持管理をしていくという重要な役目を担います。
サーバーエンジニアとよく似た仕事に「ネットワークエンジニア」があります。
「ネットワークエンジニア」とは、社内LANの構築やWAN環境の設計・構築、セキュリティ対策といった通信機能全般を担当する仕事です。
一方の「サーバーエンジニア」は大容量サーバーを構築したり、その内部を動かすOracleなどDB作成をしていくことが仕事です。
ネットワークエンジニアとサーバーエンジニアの業務が曖昧な場合もよくありますが、基本的には通信機能そのものを構築するか、アクセス先のサーバーを構築するかの違いと思ってもらえればよいでしょう。
サーバーとして動かすためには、家庭用OSとは異なるサーバー用OSが使用されています。
このサーバー用OSは一種類のみではなく、Red HatやUNIX・Linux系といったものがあります。
そのためサーバーエンジニアとして勤務をするためには、構築することができるOSの種類を広げていくことが大切です。
サーバーエンジニアの主な資格
サーバーエンジニアとして勤務をするためには、まず必要な技能を備えることができる資格を取得することが推奨されます。
資格は取得が必須というわけではありませんが、業務において不具合があると社会的混乱を招いてしまう仕事であるため、確実な知識が備わっている人材が勤務をすることが望ましいとされるのです。
サーバーエンジニア資格にはいくつかの種類があり、サーバ用OSによって資格が分かれています。
Windows系のサーバー構築では「MCP(Microsoft認定資格プログラム)」があります。
こちらはMicrosoftの公式資格となっており、世界共通で認定資格試験を行っているものです。
知識やスキルによって資格は4段階になっており、エントリーランクから専門ランクまで実力に合わせて選ぶことができます。
現在最も多くのサーバーで使用されているLinux系の技術試験として「LPIC(Linux技術者認定資格)」があります。
LPICも世界共通の認定試験となっており、オープンテクノロジー技術者認定機関であるエルピーアイジャパンによって運営されています。