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壁に映る影

2017年から突然流行したハンドスピナーとは

2017年に最も爆発的ヒット商品となったおもちゃといえばやはりハンドスピナーでしょう。
ハンドスピナーはもともとアメリカでインターネットから流行したおもちゃのことで、海外では「Finget Spinner(フィジェット・スピナー)」と言われています。

既に全国どこのおもちゃ取扱店でも販売されているので、全く見たことがない人というのはいないとは思いますが、内部の構造としては三叉の手のひらサイズの製品を中心についているベアリングで回転させていくという単純なしくみをしています。

形状やデザインは多数ありますが、一般的な製品は200円程度から購入をすることができます。
おもちゃとしての性能は高速に回転させることができるというシンプルなものなのですが、慣れてくるとかなり高度なテクニックを使って遊ぶことができます。

言ってみればけん玉やヨーヨーといった使い方次第で、大道芸的スキルになるというタイプのおもちゃということになります。

ハンドスピナーを開発したのは米国・フロリダ在住のキャサリン・ヘディンガーさんで、自分自身が重症筋無力症になって子供と遊ぶことができなくなってしまったことから、ハンドスピナーの原型を考案したといいます。

しかし特許をとったのは1997年と20年近く昔のことで、かつ2005年には特許の更新料が支払えず失効をしています。
流行のきっかけになったのは2016年ころからで、発達障害やADHDなどの子供向けの遊びに向いているということで、複数のメーカーが売り出したことでした。

ハリー・ポッターの世界をハンドスピナーで再現

既に特許が失効しているハンドスピナーは、現在も多数の企業によって製品製造がされています。
特殊な形状のものになると1つ数万円もするものが見られ、デザイン性の高いものは高額で取引もされています。

特徴的なデザインをしているハンドスピナーが「スニッチ風ハンドスピナー」です。
こちらはハリー・ポッターシリーズに登場するスポーツ「クィディッチ」で使用される羽の生えたボールの形状をしているものです。

ハンドスピナーは中央に重心があり、滑らかに動くベアリングがあればどんな形状でも動作するという特徴があるので、それをうまく利用したのが「スニッチ風ハンドスピナー」と言えます。

ハリー・ポッターの小説や映画では、スニッチは非常に動作が機敏で魔法使いでも簡単に捕まえることができないという設定になっています。

そのためスニッチ風ハンドスピナーを使用することで、そんな扱いの難しいスニッチを自在に操っているというクィディッチの名手のような気分を味わうことができるのです。