庭掃除向けのルンバが登場
今やすっかり家庭用清掃家電として定着をしたルンバですが、その好評を受けてついに庭掃除用ルンバも開発されました。
開発製造をしたのは「Roomba(ルンバ)」の開発元である米国の企業「iRobot(アイロボット)」で、その技術を応用して作られたのが「Tertill」です。
ルンバの開発主導者であったJoe Jones氏が同じく「Tertill」の開発にも携わっており、現在クラウドファンディングサイトの一つ「Kickstarter(キックスターター)」から資金を募っています。
ルンバは平たい円形状の本体が回転しながら、底面で室内のゴミを吸い取るという仕組みをしていますが、「Tertill 」ではあらかじめ底面に車輪が付けられており、地面を通過するときに雑草を刈り取るようになっています。
「Tertill」の非常に優れた点として本体に太陽電池システムが導入されているため、いちいち充電をしなくても屋外で半永久的に動き続けられるということです。
実際に「Tertill」が庭掃除をしている様子を見てみると、ルンバ同様に地面の上を自由に動き回りつつ、雑草を見つけるとそこで一旦立ち止まり刈り取ってから再び進行するようになっています。
大きく成長した草木には対応することはできませんが、短い雑草であれば簡単に取り除くことができるので、広い庭を持っている人にとっては非常に便利な製品です。
雑草と庭木を区別するしくみ
庭掃除をするときに気になるのが、雑草とそれ以外の植物の区別です。
「Tertill」では、刈り取る草の高さが決まっているので、畑や花壇にまかれた新芽を誤って刈り取るということがありません。
庭掃除が最も必要になるのはそうした植栽している草花の新芽が出始めた時期なので、そこで「Tertill」を利用することによりこまめに雑草取りをする必要がなくなります。
逆に植栽した草花がある程度大きくなってからも、一定の大きさの雑草のみを刈り取ってくれるので、誤って切られてしまう心配がありません。
ルンバ同様スマートフォンとの連動機能がついているので、現在「Tertill」がどこでどのように動いているかを通信で把握することができます。
庭から脱走をしてしまわないようにあらかじめ柵などを作っておく必要はありますが、面倒な設定など必要とせずただ動作をさせるだけで便利に雑草を処理してくれるので大変便利です。
農薬を使わない有機栽培で野菜を育てている場合などは「Tertill」があれば人手を大幅に削減することができます。
購入をする場合にはKickstarterから249ドルより、2018年5月からの発送となっています。