サービスを利用するときの「SNSのアカウントでログイン」とは
インターネットでサービスを利用していると、たびたび個人情報の入力を求められます。
必要なサービスとはいえ、いちいち同じ内容を入力するのは面倒なので、同じ入力フォームに「SNSのアカウントでログイン」という項目があると、それでお手軽にログインしてしまうということもあるでしょう。
一見非常に便利な仕組みのようですが、よくよく考えてみると全く運営母体の異なるはずのSNSと個別のサービスが、同じIDとパスワードを取り扱うというのは少し不思議な気がします。
そこで注意してもらいたいのが、実際にはSNSとは全く連動をしていないのに、あたかもそちらの情報があれば連動したサービスを受けられるかのように装っている悪質なサイトあるということです。
よく似たものに、メールやメッセージで何かアカウントに不具合が起こったかのように危険をあおり、ユーザーのパスワードを聞き出すフィッシングサイトがあります。
SNSと連動をしているかのように偽装したサイトに不用意にSNSのユーザー名やログインパスワードを入力をしてしまうと、それをもとにアカウント乗っ取りなどの被害を受ける可能性があります。
個人情報の入力をSNSアカウントで省略できるというサービスならばそれが悪質なものであるかわかりやすいのですが、サービスの途中で唐突にSNSへのログインを求められるという場合には注意が必要です。
公式DLであっても油断は禁物
そのサイトやアプリが安全であるかどうかを判断する一つの基準が、Google PlayやAppStoreといった公式DLができるということです。
傾向的にはAppStoreの方がリリースするアプリをかなり厳しく審査をしているので、安全度という点でいくと信頼性はかなり高いと言えます。
一方でGoogle Playは審査はありますがAppStoreほど厳格には行っていないこともあり、中には悪質なシステムを組み込んだサービスが紛れ込んでしまっていることもあります。
実際にGoogle Playから検索することができる物のうち、何千ものアプリが安全面に問題があることが判明したという調査結果もあります。
もちろん実際に被害が起こった場合に、最も問題があるのはそうした悪質なサービスをリリースしたデベロッパーの方です。
ですが被害にあってしまった場合、それによって起こった損失は後から完全に保証されるということはまずありません。
ログインをするときにSNSの情報を求められたなら、まずそのサイトが信用できるものであるかを調べ、不用意に個人情報を入力しないようにすることが大切です。